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下駄が普段履きになる品質

せっかく浴衣を着て楽しみにしていた花火大会や縁日のお祭りが、履いていた下駄が足に合わなくて辛い経験をしたという人は、あながち少なくはないのでしょうか。
そんな経験をした人にとって、下駄を普段履きに愛用している人がいるというと非常に驚かれます。
そして普段履きしている人々は、ジーンズやパンツなどに合わせて、カジュアルにお洒落に着こなしているのです。女性であれば、ミュールやサンダル代わりに履いて、さらにカランコロンと心地良い透き通った音色を奏でながら街中を颯爽と闊歩しているのです。
30年前に初めて街中で見たときのインパクトは、筆舌し難い感動がありました。


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本日ご紹介する商品は、そんな普段履きとして絶大な人気を誇る『げた物語』です。
「お洒落」で、「履き心地が良く」、「長持ち」する『げた物語』は、すべてを兼ね揃えた至高の逸品で、他にも語り尽くせないほどたくさんの特徴がありますが、今回は普段履きというテーマから、履き心地だけに絞って、『げた物語』の歴史と一緒にご紹介して参ります。

『げた物語』の歴史:理想の履き心地を目指して

『げた物語』は、「普段履きで履けるお洒落な下駄」という理念を基に、1989年に一番初期の『げた物語』が誕生しました。そして現在に至るまで何十年も履き心地とデザインと耐久性の改善を繰り返してきました。

当時、社長であった水鳥正志氏とはよくお酒を交わしながら、当時の話を何度となくお聞きする機会がありました。
静岡県は郷土品として下駄が全国的にも有名でした。
水鳥氏が履き心地を追求して『げた物語』の初期バージョンを開発したとき、周りの同業他社からは、「こんなものは下駄じゃない!」と、多くの批判を受けたそうです。

確かに当時としては、従来の伝統的な二本歯の下駄からスタイリッシュなデザイン性に変わり、そして鼻緒も倍の幅の太さになり、履き心地も大きく様変わりした『げた物語』は、従来の下駄と比べるとまったく異なる履物のように感じるのも無理はありません。
しかし水鳥氏は、「普段履きで履けるお洒落な下駄」という自分の信念を曲げず、ひたすら履き心地とデザイン性を追求していきました。
もう少し詳しくご説明するのであれば、社長である水鳥正志氏が主に履き心地を、そしてデザイン性は、妹である常務や水鳥氏の奥様や娘さんが大きく携わってきました。
水鳥の『げた物語』は、家族一丸となって造り上げた結晶でもあるのです。

そしてその後、大きな変革の時代が訪れました。
1990年代後半頃から、低価格の中国品が圧倒的な物量で日本に入ってきました。
旧態依然としていた静岡県内の同業他社は、この大きな変革によってことごとく廃業を余儀なくされ消えていきました。
その時代は、安かろう悪かろうの商品でも売れたのです。
水鳥の『げた物語』もその影響は少なからずありましたが、只ひたすら履き心地とデザイン性を追求してきた結果、多くのお客様に認められ水鳥ブランドを確立することが出来ました。

しかし生き残りを掛けての苦難は、その後も続きます。
今度は水鳥工業のデザインをそのままコピーしたの中国製品が日本中に出回ったのですが、木の材質や鼻緒の品質、台の細かい掘り込みなど、総合した高い技術は全く再現の出来ていない“劣化コピー品”でした。
この劣化コピー品による水鳥ブランドのイメージ低下が大きな問題となりました。

その後も、仕入れ原価の高騰や消費税の増税など様々な問題に直面しながらも、『げた物語』が誕生して32年、数々の苦難を乗り越え、今も変わらず毎年新しいデザインを生み出し続けています。

お客様にとっての理想の履き心地とは

いまの時代、「足が大きい・小さい」だけであれば、サイズを選ぶだけで解消できますが、「足の幅が広い・狭い」や「足の甲が高い・低い」。さらに外反母趾による変形した足など、千差万別なお客様の足の形によって、理想の履き心地はなかなか実現できない究極の問題でもあります。
しかし『げた物語』は、少しでも理想に近づけるため、32年間ひたすら改良に改良を重ねてきたのです。その結果、下記の大きな特徴が生まれました。

5つの特徴

♦ サイズの幅広さ
まずサイズが16㎝~32㎝までございます。
下駄でここまでのサイズを造っているところを私は他に知りません。

♦ 鼻緒の厚さ
『げた物語』の鼻緒は、通常の下駄の鼻緒よりも倍以上の幅があり、鼻緒が足に食い込んだりしません。そして鼻緒の中にはクッションが入っていますので、足を包み込むような柔らかさを実感できます。

♦ 鼻緒の微調整
鼻緒がお客様の足の形に合わせて簡単に微調整を行うことが出来ます。
これにより総合的な履き心地が劇的に進化しました。

♦ 台の手彫り
下駄の台には、足の裏にピタッとフィットするように、窪みを彫り込んでいます。
この窪みよって足指がぐっと踏ん張ることができ、長時間の歩行が楽になり、さらに走ることも可能になるのです。

♦ 下駄底のゴム
下駄底には特殊なゴムが貼っており、このゴムが足への負担を解消して、下駄が滑るのを防いでいます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
もし興味がありましたら浅草にある直営店で、是非、試し履きをしてみてください。
私達スタッフ一同は、その瞬間に立ち会うことがとても楽しみで、お客様のご来店を心よりお待ちしております。