下駄
2021.6.22
伝統と進化
下駄といえば日本の伝統的な履物です。
いまから80年~90年前までは、国民のほとんどが下駄を履いて過ごしていました。いまだに「下駄箱」と呼んでいるのもその名残ですね。
令和のこの時代でも、着物や浴衣、甚平や作務衣などと合わせて下駄を履く方は多いのですが、下駄を日常的に普段履きしている人は少ないですよね。世代にもよりますが、多くの人が年に数回~数十回、履くかどうか程度の頻度だと思います。
不本意ながら下駄には、「歩きづらい」、「鼻緒が痛い」など、マイナスのイメージがあります。またお洒落なデザインが少ないことも普段履きにしづらい要因の一つかもしれません。
あくまでも私個人のイメージになりますが、天狗などが一本歯の下駄を履いていたり、ゲゲゲの鬼太郎が二本歯のリモコン下駄で敵をやっつけたりと、世代によって下駄のイメージは異なると思います。
しかし多くの方は、花火大会や縁日のお祭りなどで一度は浴衣に合わせて下駄を履いたことがあるのではないでしょうか。それと同時に下駄の履き辛さを経験した方も少なくないはずです。
本日ご紹介する『げた物語』には、「歯」はありません。
ミュールやハイヒールのような、スタイリッシュなデザインが特徴です。
そして普段履きができるくらい走れるほど快適で、靴やサンダルよりも長持ちします。
下駄のマイナスのイメージをすべて払拭する履き心地やお洒落さを兼ね備えているのです。
ここでは上記の画像でしかご覧になれませんが、種類の多さは200種類を超えます。浅草直営店やオンラインショップで多くのデザインを掲載しておりますので、是非、ご覧になってください。
一番のお薦めは、実際に試し履きすることです。
画像で見る色味が異なることは多々ありますし、鼻緒の質感や下駄の重さは画像では伝わりません。
そして何より履き心地です。足の形はお客様一人ひとりが異なっており、商品自体も職人が一つひとつ手造りで鋲打ちを行っている為、同デザインで同サイズのものでも微妙に履き心地は違ってきます。
逆に言えば、快適な『げた物語』という履物の中で、さらにお客様自身の足に合った商品が存在するのです。
「えっ、なにこれ。ヤバイ!!」
「こんな履き心地はじめて!!」
「軽い!」
「下駄が足に付いてくる!?」
「ほんとうに、これなら走れる!!」
私達スタッフは、いままで何度もこのような感動に触れてきましたが、いまでもお客様の下駄のイメージが覆されるこの瞬間に立ち会うことをとても楽しみにしています。
お客様のご来店を、心よりお待ちしております。