下駄
2021.6.26
✾おしゃれな下駄✾洋服にも合う豊富な鼻緒の種類をご紹介!【畳縁(たたみへり)編】
みなさんが下駄を選ぶときに気にされることといえば、まずは履き心地、そして同じくらい大切なのが〝見た目″、鼻緒のデザインですよね。
弊社で販売している【げた物語】は、履き心地はもちろんのこと、豊富なデザインとお洋服にも合うお洒落さが人気の秘密となっています。
そこで今回は、浅草の直営店でも発売以来、不動の人気を誇る下駄『畳縁(たたみへり)シリーズ』をご紹介したいと思います!
このシリーズの鼻緒に使用しているのが『畳縁』という素材なのですが、まずは【畳縁(たたみへり)】について簡単にご説明いたします。
畳縁(たたみへり/たたみべり)とは・・・
畳縁とは、畳の幅(巾、ふち)についてる布のことを言います。
※下画像の矢印( ↓ 畳縁 )の部分です。
畳縁の歴史
畳縁の歴史は、今から約1200年前の平安時代の頃からで、その頃の畳縁は身分に応じて柄や色が決まっていたそうです。
ちなみに、↑ 上の画像、左側の畳縁の模様は『繧繝縁(うんげんべり)』といって、皇族が使用した最上位の畳縁だったようです。カラフルな色と濃淡が特徴の繧繝縁には、菱型などの文様が描かれ、その格式の高さを示します。現代のひな人形の台座に使われているような畳縁を思い浮かべると、わかりやすいかもしれませんね。
貴族などの身分が高い人は『高麗縁(こうらいべり)』という畳縁を使用していました。白黒の織物が使われ、菊花や雲形などの文様があしらわれています。こちらは現在でも、神社仏閣や茶室で使用されています。
一方、位を持たない庶民に関しては「縁なし」とされ、縁付の畳を敷けない時代もあったようです。
安土桃山時代に千利休が畳を敷いたことにより畳が一般家庭に普及しましたが、その時の畳縁は黒色が主流でほつれの多い粗末なものだったそうです。
畳縁の素材
現在の畳縁の主力素材は[ポリエチレン糸、ポリプロピレン糸、ポリエステル糸と艶付け加工した綿糸]を組み合わせて作られています。
昔は畳縁というと黒・茶色の縁色で、綿糸(高級な場合:麻糸)を加工した縁が当たり前だったそうですが、織物会社の努力とテクノロジーの進歩・機械化により安価で丈夫な素材の調達が進み、現在では多彩な色・様々な模様など、たくさんの種類の畳縁が登場しています。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、最近ではインターネットなどでも手軽に購入できるようになり、畳縁を使用してオリジナルのバッグやポーチなどを手作りする方も増えているんです。
げた物語【畳縁シリーズ】
【商品名・価格】
※ハイヒール(約6cm) ¥16,280(税込み)
左 『KC-26 畳縁・ターコイズ/ワイン・ワイン(かぐらや)』
中央『KC-27 畳縁・ダイダイ/黒・黒(かぐらや)』
右 『KC-28 畳縁・ネイビー/黒・黒(かぐらや)』
げた物語【畳縁シリーズ】は、上記の3色展開となっております。
先程お話ししたように、畳縁の素材には〝艶付け加工した綿糸〟が含まれておりますので、この【畳縁シリーズ】の下駄は、陽の光や屋内の照明などの光があたるとキラキラと光沢がでて高級感があります。
表地と裏地のバイカラーデザインで、シンプルながらも洗練されたとてもオシャレな下駄ですね。裏地が少し表地に被るように縫われているので、履いた時に縁取りのようになり、カラーがぼやけず引き締まります。
無地なので、さまざまなお洋服に合わせやすいのも魅力です。
鼻緒のデザインに迷われた時のまず一足目としても、ファッションに取り入れやすくおススメですよ!
まとめ
如何でしたでしょうか?下駄も畳縁も日本で古くから伝わるものですが、職人さんの手により、さまざまな進化を遂げて現在まで受け継がれているというのは、本当に素晴らしいことですね。
今回は【畳縁シリーズ】をご紹介しましたが、他にも皆さまに知っていただきたい可愛くてお洒落な下駄がたくさんありますので、随時ご紹介していきます!
『すぐに欲し~い!!』という方は、浅草の直営店『粋れん』やオンラインショップの方もぜひ覗いてみてくださいね。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております!