てぬぐい物語
2021.7.17
手を拭くだけじゃない!『手拭い(てぬぐい)』の便利な使い方
手拭いの歴史
手拭いがいつ誕生したかについては、様々な説がありますが、古くは奈良時代から新仏像など清掃に使われていたと言われています。
布自体が貴重なものであったため、平安時代には祭礼時の装身具として身分の高い人が身に付けていました。庶民に浸透してきたのは鎌倉時代からで、当時、庶民は麻、貴族は絹の手拭いを使用していたそうです。
「てぬぐい」と呼ばれ、綿で作られるようになったのは江戸時代のことで、実用性だけでなく着飾るためのお洒落な小物としても庶民の生活に受け入れられるようになったそうです。
その後、明治時代に入り、「注染」という新たな染色技術が発展し、より複雑な手拭いが作られるようになりました。
当店の「てぬぐい物語」も伝統的な注染にこだわった一品です。
いろいろな使い方を楽しもう!
「手拭いって、どんな風に使うんですか?」
店頭で時々、お客様から手拭いの使い方について聞かれることがあります。
手拭いの基本的な使い方は、その名の通り、ハンカチの代わりに手などを拭くことです。
手拭いに使われる生地は木綿が多く、肌に優しく非常に吸水性に優れているので、タオルの代わりに使う方も非常に多いです。
それ以外にも下記のような使い方がありますので、是非、参考にご利用ください。
包む
手拭いは何かを包んだり覆ったりするのにとても便利です。
お弁当箱やペットボトル、ワインボトル、ティシューボックスやブックカバー、枕カバーしてもご利用頂けます。
インテリア
デザイン性の高い手拭いをタペストリーにしたり、額に入れて飾るのも有効です。
またテーブルの上に敷いて、テーブルクロスやランチマットとしてもお洒落ですし、突っ張り棒などを使い、複数枚の手拭いを組み合わせて暖簾(のれん)にしたりすることもできます。
手拭いは『十二支シリーズ』をはじめ、たくさんのデザインがあるので、季節やイベントで変えてみるのも楽しいですね。
おしゃれ小物
洗練されたデザインの手拭いをスカーフやベルトの代わりに活用してみましょう。
それだけで雰囲気が一変して、普段とは違う自分を演出することができます。
他にもこんな使い方
♦アイロンの当て布として(白や淡い色のものがお薦め)
♦緊急時の包帯代わりとして
手拭いの生地は基本、端が切りっぱなしになっていて手で簡単に割くことができるため、ケガをした時の包帯代わりとして使うことができます。また骨折の際には三角巾としても使えます。
♦災害時の口当て布として
災害時には、煙や粉じんなどを吸わないように口に当てる布としてお使いいただけます。
※切りっぱなしによる生地のほつれは、自然に止まりますのであまり気にする必要はありません。
≪まとめ≫
如何でしたでしょうか。他にもさまざまな使い方がありますので、是非、お客様独自の使い方を見つけ出してもらえれば幸いです。
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弊社で扱う『てぬぐい物語』は、一般的な縦柄のデザインはもちろんのこと、珍しい〝横柄〟のデザインも豊富に取り揃えております。
浅草にお寄りの際は、是非、お立ち寄りください!